田上大喜 高校生で、蚊に刺されにくくする方法を発見して賞受賞
2018年7月17日放送のTBS『マツコの知らない世界』のテーマは、『蚊の世界』です。
夏になると現れる蚊は、メスが産卵のために血を吸いますが、人間にとっては迷惑でしかありません。
生態系の一部として、人間の食べ物にもつながっていると考えれば必要な存在であるものの、蚊に刺されれば痒いですし、場合によっては病気になります。
2014年には、日本で69年ぶりにデング熱の感染者が出ていますし、実際、世界で最も人命を奪っているのは、マラリア等の病気を媒介する蚊なのです。
このように厄介な蚊ですが、ゲストの田上大喜さんは、自宅に4000匹のヒトスジシマカを飼育して生態研究しています。
優秀過ぎて、マツコ・デラックスさんも感心する田上大喜さんの素顔に迫りました。
田上大喜ってどんな人?
田上大喜さんのプロフィールは、次のとおりです。
【名前】 田上大喜(たがみだいき)
【年齢】 18歳(2018年7月時点)
【出身地】 京都府
【特技】 英会話(アメリカとシンガポールに移住経験あり)
【高校】 京都教育大学附属高等学校(スーパーサイエンスハイスクール)
【大学】 コロンビア大学で脳科学を勉強する予定(2018年9月から)
田上大喜さんは、蚊に刺されるのが妹・千笑さんばかりであることが気になり、しかも、蚊のアレルギーで苦しむ姿を見て、「何とかしてあげたい」と思いました。
そして、妹を蚊から救うため、中学生の時に蚊の生態調査を始めたのです。
その結果、蚊に刺されやすい人の特徴を特定し、「蚊に刺されにくくする方法」を発見しました。
田上大喜さんは、中学生、高校生でありながら、製薬会社や研究機関が行うような研究をし、大きな成果を上げたことになります。
筑波大学が主催する『科学の芽』では、2016年、2017年連続で賞を受賞すると共に、蚊で苦しむ世界中の人々に大絶賛されました。
NHK『ガッテン!』が共同実験を行い、テレビ放送していることからも、その凄さがわかるでしょう。
現在も蚊の生態調査を続けており、今後も新しい発見をするかもしれません。
田上大喜の蚊の研究内容と夢
田上大喜さんは、妹を蚊から守るため、自分の腕や妹の私物をヒトスジシマカの入っている箱に入れました。
すると、妹の靴下を入れた時に、蚊が興奮し、針を出して吸血しようとしたり、交尾しようとすることを発見します。
それまで、蚊は一生に一度しか交尾しないというのが通説だったので、これは世界的発見です。
ただ、妹の靴下よりも父親の靴下の方が臭いが強いのに、妹の靴下の方に蚊が反応することで、蚊が臭いの強さに反応しているわけではないことを確信しました。
そこで、足の常在菌を培養して調べたところ、蚊に刺されやすい妹の足には、常在菌の種類が多いことを発見します。
そして、足をアルコールで消毒したり、洗ったりして検証してみると、実際に蚊に刺されにくくなり、仮説が実証されました。
蚊に刺されやすく困っている方は、除菌シートなどで足を清潔にしてみてください。
このように、人を蚊から守る研究をしている田上大喜さんですが、夢は「蚊と人間が共存できる社会実現!」と、蚊にも愛情を持っている優しい性格であることを見逃してはいけません。
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