女性初のねぶた師・北村麻子のプロフィール
2022年8月7日放送のTBS系列『情熱大陸』は、女性初のねぶた師・北村麻子(きたむらあさこ)さんです。
青森県のねぶた祭は、「ラッセェラー、ラッセェラー」の掛け声をかけながら、巨大なねぶたと呼ばれる山車を大人数で引き、街を練り歩くお祭りで、全国的に有名となっています。
このねぶたは幅9m・奥行き7m・高さ5mの大きさで、土台の柱に針金で形を作り、そこに書紙を張り付けて着色することによって作られているのですが、体力が必要で、高所作業による危険性もあり、長年に渡って男性の職業とされてきました。
しかし、北村麻子さんは女性初のねぶた師になり、今では賞を受賞する人気ねぶた師になったのです。
北村麻子さんのサクセスストーリーに迫ります。
北村麻子ってどんな人?
北村麻子さんのプロフィールは、次のとおりです。
【名前】 北村麻子(きたむらあさこ)
【生年月日】 1982年10月
【出身地】 青森県
【趣味】 ガーデニング
【特技】 ねぶた作り
【高校】 青森県立青森西高等学校卒業
【職業】 ねぶた師
北村麻子さんは1982年10月生まれで、年齢は39歳(2022年7月時点)です。
高校卒業後、複数の職を転々とし、ねぶた師である父・北村隆さんに弟子入りして女性初のねぶた師になりました。
優秀制作者賞・最優秀制作者賞・ねぶた大賞の受賞歴があります。
結婚しており、2児の母親としても奮闘中です。
女性初のねぶた師・北村麻子のサクセスストーリー
北村麻子さんは、ねぶた大賞を8回受賞しているねぶた師の父・北村隆さんの姿と作品を見て、幼い頃からねぶた師に憧れていましたが、男性しかできないと思い諦めていました。
そのため、地元の青森西高校卒業後は普通の職業に就きましたが、巫女や接客業など様々な職業に就いたものの、自分に合った職業が見つからずに職を転々とし、「自分は何てダメなんだ」と思うようになります。
それが理由で、父親との関係もギクシャクすることに。
微妙な親子関係が続く中、ねぶた名人とも呼ばれる父・北村隆さんが足を悪くしてねぶた師を続けられるか分からないくらい体調を悪くしたのですが、隆さんはその苦難に負けずに頑張り、2007年に『聖人聖徳太子』で最高賞である「ねぶた大賞」を受賞したのです。
この作品を見て感銘を受けた北村麻子さんは、その翌日に父親に「ねぶた師になりたい!」と訴えますが、「女にはねぶたは作れない!」と認めてもらえません。
それでも諦めきれない北村麻子さんは、独学でねぶた作りを学び、6分の1サイズのミニねぶたを作って父親に見せたところ、半年後に弟子入りを認められました。
すると、2012年に青森市民ねぶた実行委員会から依頼が入ってデビューが決まり、『琢鹿(たくろく)の戦い』で優秀制作者賞を受賞します。
さらに、2015年、2016年も優秀制作者賞を受賞すると、2017年には『紅葉狩』で最優秀制作者賞・ねぶた大賞を受賞したのです。
こうして女性初のねぶた師として成功を果たした北村麻子さんですが、父親とは師弟でありながらライバルでもあり、毎年、真剣勝負を繰り広げています。
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