向谷実 鉄道運転シミュレータ開発の経緯!鉄道マニアのミュージシャン
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— 向谷実 (@MinoruMukaiya) 2018年3月22日
2018年10月7日放送のTBS系列『情熱大陸』は、鉄道運転シミュレータの開発を生業とする向谷実さんです。
向谷実さんが開発した鉄道運転シミュレータは、元々、ゲーム用のシミュレータでしたが、そのあまりのリアルさに、鉄道会社の運転士育成シミュレーターに採用されました。
今現在も、向谷実さん開発した鉄道運転シミュレータによって、多くの運転士が育っているのです。
鉄道マニアで、他の鉄道マニアからも一目置かれている向谷実さんの素顔に迫ります。
向谷実ってどんな人?
向谷実さんのプロフィールは、次のとおりです。
【名前】 向谷実(むかいやみのる)
【生年月日】 1956年10月20日
【出身地】 東京都
【血液型】 A型
【趣味】 鉄道
【特技】 キーボード
【高校】 東京都立大学附属高等学校卒業
【職業】 『株式会社 音楽館』の代表取締役社長、ミュージシャン
エレクトーンを習っていた向谷実さんは、20歳の時に、アマチュアバンドであった『カシオペア』にキーボードとして加入すると、1979年にメジャーデビューを果たし、プロミュージシャンになります。
しかし、それだけではありませんでした。
子供の頃から鉄道好きで、「電車を運転してみたいな」と思っていた向谷実さんは、パソコンが得意ということもあり、音楽活動の傍ら、鉄道運転シミュレーションゲーム『Train Simulator』を開発したのです。
『Train Simulator』は、リアルな運転を楽しめることで、多くの鉄道マニアに支持されましたが、そのあまりのリアルさに、2006年に東急電鉄の教習所に納入するシミュレータを他社と共同製作すると、2007年にはさいたま市にオープンした『鉄道博物館』に展示する蒸気機関車D51のシミュレーターのコンペに勝ちます。
こうした経緯により、今までは鉄道運転シミュレーションゲームを開発してきましたが、それをやめ、プロの運転士を育成するための鉄道運転シミュレータを開発するようになりました。
現在は、マレーシアの鉄道会社でも、向谷実さんが開発した鉄道運転シミュレータが採用されています。
一方、『カシオペア』は2006年に活動を休止し、2012年に活動を再開しましたが、活動再開時に向谷実さんは脱退しました。
ちなみに、向谷実さんは、『音楽館』という会社を経営していますが、音楽活動の他に、鉄道やタレントの仕事もこの会社が行っています。
Train Simulator(トレインシミュレーター)
向谷実さんが開発した鉄道運転シミュレーションゲーム『Train Simulator(トレインシミュレーター)』は、そのリアルさが魅力です。
CGではなく実際に撮影した映像を使用しており、また、音も実際の音を収録しています。
リアルさがウリなだけに、しっかりと取材してから収録しているとのこと。
他の会社の鉄道運転シミュレーションは、CGを使用していますが、それだと巨額の費用が必要となるため、長距離にすることが難しくなります。
しかし、向谷実さんが開発した鉄道運転シミュレーションは、実際に撮影した映像を使用しているので、長距離にすることが簡単で、リアルにもなるというメリットもあるのです。
ちなみに、実際の映像を使用した鉄道運転シミュレーションを開発しているのは、世界中で向谷実さんの会社『音楽館』だけ。
世間的には『電車でGO!』が有名ですが、このゲームは、タイトーのプログラマーが、『Train Simulator』人気から売れると判断して作ったという経緯があり、向谷実さんは後にこのことを知りました。
そして、2003年には、『Train Simulator+電車でGO! 東京急行編』というコラボゲームも販売されています。
Train Simulator 山手線 大崎~大崎(34.5km)
Train Simulator + 電車でGo 東京急行編 東急9000系 特急
+電車でGO! (PS2)
+電車でGO! (PSP)
動画を観るだけでも、実際に電車を運転している気分を感じられるのではないでしょうか?
向谷実さんの鉄道運転シミュレータは、急病人が発生したり、荷物が挟まるなど、実際にあり得るトラブルが起こる仕様になっており、これも、運転士育成に役立っています。
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