仏師・加藤巍山のプロフィール!、師匠や技法、目標、作品は?
2021年8月22日放送のTBS系列『情熱大陸』は、仏師であり彫刻家でもある加藤巍山(かとうぎざん)さんです。
仏像とは仏様の姿を具現化した像のことを指し、人々はこの仏像を仏様に見立てて手を合わせて拝みます。
仏像を拝む行為は昔から行われていることですが、最近では興福寺の国宝『阿修羅像』をきっかけに仏像に興味を持つ女性が増え、「仏像ガール」と呼ばれている状況です。
このように、昔の仏師が作った仏像には多くの人々の心を魅了する力がありますが、現在の仏師も負けてはいません。
その中のひとりが加藤巍山さんで、日本国内のみならず、海外でも高く評価されている仏師・彫刻家です。
加藤巍山さんの素顔と作品に迫ります。
加藤巍山ってどんな人?
加藤巍山さんのプロフィールは、次のとおりです。
【名前】 加藤巍山(かとうぎざん)
【生年月日】 1968年
【出身地】 東京都墨田区両国
【居住地】 埼玉県白岡市
【高校】 ※非公表
【職業】 仏師、彫刻家
東京都・両国出身の加藤巍山さんは、幼少期から日本文化や歴史に興味を持っていましたが、選んだ職業はミュージシャンでした。
プロとして、ロックやジャズ、ダンスミュージックなど、様々なジャンルに挑戦しましたが、技術に凝った結果、精神的に追い込まれてうつ状態になってしまいます。
そんなある日、新宿の厚生年金会館でフラメンコギタリストのパコデルシアさんの演奏を聴き、今まで自分がやって来た音楽とは比べ物にならない素晴らしさに衝撃を受けて、潔く音楽をやめました。
その後、引きこもり生活となると、鎌倉を散歩したり、自分が2歳の時に亡くなった父親の故郷である長崎に自転車で行って墓参りし、改めて日本文化に触れてその良さを感じます。
すると、高村光雲の流れを汲む仏師・岩松拾文さんに出会い、25歳の時に弟子入りしたのです。
仏師としては遅すぎる25歳での弟子入りでしたが、指にマメができても、吐き気を催しても、師匠の指示に従って木を彫り続けた結果、13年間の修行を経て38歳の時に独立できました。
最初は週2で講師の仕事もしていましたが、すぐに加藤巍山さんが作った作品の魅力が広まり、今では6年先まで予定が埋まっています。
ちなみに、加藤巍山さんは結婚しており、埼玉県白岡市にある自宅兼工房で創作活動中です。
加藤巍山が使っている『星取り技法』とは?
加藤巍山さんは、高村光雲の流れを汲む仏師・岩松拾文さんから『星取り技法』という技術を習い、この技法で作品を作っています。
『星取り技法』は、デッサンする代わりに石膏像や粘土像を作り、『星取り機』という専用の機具を使って無数のポイントを素材の木に写し取るという技法です。
そのため、石膏像・粘土像はリアルに作らなければならず、それだけで1ヶ月要するとのこと。
時間が掛かる技法のため、今では『星取り技法』を使っている仏師はほとんどいません。
加藤巍山が目標とする仏師は?
加藤巍山さんは、運慶を目標としています。
運慶は、奈良時代の仏師・康慶の子であり、東大寺南大門の『金剛力士像』、興福寺『四天王立像』、円成寺『大日如来像』などの作品が人気です。
加藤巍山の彫刻作品
加藤巍山さんの彫刻作品をいくつか紹介します。
示現・I
一条戻橋 ~渡辺綱(わたなべのつな/935年 – 1025年)
月下桜 ~佐藤義清(さとうのりきよ/1118年 – 1190年)
圧力と生き生きとしている様子が凄いですね。
多くの人が加藤巍山さんが彫った仏像を見て感動する理由が分かります。
関連記事
2020年9月17日放送の『アウトデラックス』に、「超濃厚キャラのアイドル」と...
2018年11月19日放送のテレビ朝日系列『激レアさんを連れてきた。』のゲスト...
2017年4月16日放送の日本テレビ系列「世界の果てまでイッテQ!」は、「世界...