イッテQ!イモトアヤコ、アイガー登山、成功!2016年9月25日放送
日本テレビ系列「世界の果てまでイッテQ!」で珍獣ハンターとして活躍しているイモトアヤコさんですが、それと同時に進行しているのが「イッテQ登山部」です。
そして、2016年9月25日の回で、スイスアルプスのアイガー挑戦が放送されました。
アイガーは登山家が登る本格的な山で、命にもかかわるため、かなりのトレーニングが必要なはずですが、イモトさんは直前まで日本テレビ系列のドラマ「家売るオンナ」に出演しており、「ちょっと今は女優をやっていましてね。ノートレーニング」というコメントを残しています。
それでも短期間に体を仕上げてくるとは、お見事です。
9月18日の放送回に本人がスタジオにおり、事前に無事なことは分かっていましたが、そうなるとアイガー登頂に成功したかどうかが気になりました。
そして、放送日。
まずはトレーニングで2度目の剱岳登頂から始まり、難なく登り切ります。
そして、スイス入りしてガイドのテストを受けますが、そのために登るのがアイガーの隣にある4,107mでした。
難易度は低いものの、アイガーよりも高い山で、怖がりながらも登り切りスタッフみんな合格と思いきや、石崎ディレクターは4分で不合格に。
それから数日間の天候待ちとなり、1泊2泊のアイガーにアタックする日を迎えます。
登るルートは日本人の槙有恒さんが初登頂した東山稜ルートで、1日目でミッテルレギ小屋まで行きますが、危ない場所があるとの理由で石崎Dは行けません。
ところが、イモトアヤコさんがミッテルレギ小屋に着くと、そこには石崎Dがいて、ヘリで来たとのこと。
ここで1泊して翌日の朝にアイガーにアタックの予定で、他の隊の邪魔にならないように最後に登り、しかもヘリで下山することになりました。
翌日の朝を迎えていざ登山開始。
怖がりながらも登り続けるイモトアヤコさんでしたが、途中でお腹が痛くなって岩陰でトイレをしたり、天国じじいこと貫田宗男さんは、最近、歯が悪いとの理由で登りながら歯磨きしたりと、ガイドを驚かしていました。
イモトアヤコさんは余裕を持って登っていたのでこのまま簡単に登り切ると思っていたところ、直前にあるジャンダルム(衛兵)と呼ばれる約200mの崖の登りで恐怖心が湧き、泣いて登れなくなってしまいます。
登れない、下れない状態で立ち止まってしまったイモトアヤコさんでしたが、先に行くカメラマンが氷を落とし、それが当たったことで恐怖心が怒りに変わってまた昇り出しました。
ジャンダルムを見事突破すると、その勢いのままナイフリッジと呼ばれる北側1,800m、南側600m切り立った雪の道を上り、見事、8月25日にアイガー登頂成功です。
その後は、予定通り、ヘリで下山して番組は終わりました。
アイガーの情報
今回、イモトアヤコさんが登ったアイガーは、アルプス山脈の一角で、スイスにあり、標高は3,970mです。
高さだけ見ると富士山の3,776mよりも194m高いだけですが、その難易度は段違いで、ほぼ崖をよじ登る状態が続き、「死の崖」とも呼ばれています。
1858年8月11日にアイルランド人登山家のチャールズ・バリントンとスイス人ガイドの2人が初登頂に成功し、最も難関とされるアイガー北壁は1938年7月24日に初登頂されました。
しかし、それよりも2年前の1936年7月18日に、ドイツが国権をかけ、アイガー北壁初登頂の成功者にベルリンオリンピックの金メダルを授与することを約束し、それで挑戦した登山家が命を落とすという事故が起きています。
この実話を映画にした作品が「アイガー北壁」です。
アイガーはそれほど危険な山なのです。
イモトアヤコが今まで登った山
イモトさんが今までに登った山の記録は次のとおりですが、トレーニングで剱岳や八ヶ岳、中国の崋山などにも登っています。
なお、日付は放送日なので、実際の登頂成功日はそれよりも1、2ヶ月早いでしょう。
- 2009年6月 タンザニア キリマンジャロ(5,895m) 登頂成功
- 2010年9月 フランス・イタリア モンブラン(4,809m) 登頂成功
- 2011年8月 タンザニア キリマンジャロ(5,895m) 登頂成功
- 2012年2月 アルゼンチン アコンカグア(6,962m) 天候不良により6890mで断念
- 2012年9月 スイス・イタリア マッターホルン(4,478m) 登頂成功(ヘリで下山)
- 2013年10月 ネパール ヒマラヤ・マナスル(8,156m) 登頂成功
- 2014年3月 マレーシア キナバル(4,095m) 登頂成功
- 2015年7月 アメリカ マッキンリー(6,190m) 登頂成功
- 2016年8月 スイス アイガー(3,970m) 登頂成功(ヘリで下山)
キリマンジャロとアコンカグアは七大陸最高峰に含まれており、マナスルは標高8,000メートル以上のデスゾーンというように、イモトさんはプロの登山家が登る山に挑戦し、そのほとんどで登頂成功しているのです。
凄すぎます。
ただし、命にかかわることなので「バラエティー番組でやることではない」という批判も出ており、仮にイモトさんや他のメンバーに万が一のことがあれば、イッテQは放送終了、日本テレビも視聴者離れに見舞われるでしょう。
その危険を冒しても視聴率のために続けないといけないというのが、日本テレビの現状なのかもしれません。
ちなみに、時を同じくしてエベレストに挑戦していたなすびさんは、2016年5月19日に芸人初のエベレスト登頂成功しており、もし2016年にイモトさんもエベレストに挑戦していたら成功していた可能性が高いと思います。
しかし、2014年4月にエベレストに挑戦する直前で、雪崩事故が起こって断念した後は、別の山に登っている状態です。
最終目的がエベレスト登頂なので、それまで引っ張るのかなぁ?
イモトさんは、マナスル登山の際に「気圧の変化で歯が痛い」と前歯を抜いたこともあり、また、別の企画でオリーブ大の痔があることも公表しており、体に関するトラブルが続きますが、イッテQ登山部の最後まで事故に遭うことなく無事に終了することを願うばかりです。
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