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ふるさとワーキングホリデーが2017年にスタート


農業

「ワーキングホリデー」という言葉を一度くらいは聞いたことがあると思います。

このワーキングホリデーとは、2国間で取り決められるビザのことであり、相手国の青少年が休暇を利用して旅行する場合に、その旅費を賄うための就業を特別に認める制度です。

本来であれば就労ビザがなければ外国人は働けないのですが、ワーキングホリデーなら就労ビザがなくても働けることになります。

そして、この日本版とも言うべき『ふるさとワーキングホリデー』が総務省主導で2017年から始まります。

ただし、日本人が日本国内で働くことに就労ビザもワーキングホリデーも必要ないので、ワーキングホリデーという名が付いていても意味合いが違います。

ふるさとワーキングホリデーとは?

ふるさとワーキングホリデーとは、都市部の若者が休暇を利用して地方で農業や観光業、製造業などあらゆる分野で働く制度のことで、その目的は次のとおりです。

  • 都市部の若者の労働力を地方で活用し、地方の人手不足を解消する
  • 都市部の若者を地方に呼び込むことで、消費の増加を期待する
  • 訪れた地方を気に入って、移住者が増えて過疎をくい止める

本来のワーキングホリデーは、旅行がメーンで、その旅費を賄うために働くことができる制度ですが、このふるさとワーキングホリデーは働くことがメインとなっています。

さらに、制度開始前の段階ですでにふるさとワーキングホリデーを募集している地方もありますが、その内容を見てみると、宿泊と食事は無料でも賃金は発生せず、完全に農業ボランティアの形式です。

今後はどうなるかわかりませんが、賃金が支給される募集であっても、リゾートバイトのような時給・日給は期待できそうにありません。

ふるさとワーキングホリデーに参加するなら、ボランティア感覚で臨んだ方が良いでしょう。

ふるさとワーキングホリデーに対するネットでの反応

このふるさとワーキングホリデーに対して、「行政が農家のために無償労働力を募集している」「なぜ、休暇に働く必要があるのか?」「宿泊・食事無料でも交通費は出ない」など、ネットでは否定的な意見が多いです。

実際、農業ボランティアであれば今現在も存在しており、全くと言っていいほどふるさとワーキングホリデーは無意味です。

他の分野にも広まった時にどこまで待遇面が良くなるかわかりませんが、学生も春休み・夏休みにわざわざ他人の利益のために無償で働こうとはしないでしょう。

働くなら、困っている人の手助けになるボランティアや利益になるアルバイトをするでしょうから、ふるさとワーキングホリデーはただスタートしただけで終わると思います。


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