失業保険は専門学校に通う場合にもらえる?

「就職したものの、自分が考えていた仕事内容ではなかった」「今の職種では自分の能力を生かせない」「給料が安いので別の職種に就きたい」などの理由で転職しようとする場合、退職して専門学校に通うことを考える人もいるでしょう。
その際、失業保険(基本手当)をもらいながら専門学校で次の仕事の技術を身に付けることができれば、転職活動もスムーズに進みそうです。
しかし、失業保険の受給資格で説明しているとおり、被保険者が離職し、労働の意思及び能力を有するにもかかわらず、職業に就くことができない状態でなければ失業保険はもらえません。
専門学校に通っている時点で、次の仕事に就くことができないため、「働きたい・働ける」と主張しても無駄です。
したがって、失業保険は専門学校に通う場合に支給されません。
ただし、夜間の専門学校で、求職活動や就職をすぐにできる場合は、失業保険の受給が認められます。
職業訓練校を利用して失業保険をもらう
夜間の専門学校を除き、基本的に、失業保険は専門学校に通う場合にもらえないですが、職業訓練校であれば、次の仕事に必要なスキルを身に付けながら失業保険をもらうことができます。
しかも、「失業保険を増やす方法・条件はハローワークでの職業訓練」で説明しているとおり、もらえる失業保険が増え、訓練内容も複数の分野が用意されているので、専門学校に引けを取りません。
無収入で、入学料・授業料が必要な専門学校はリスクがあるので、まずは、失業保険がもらえ、テキスト代等の自己負担のみで済む職業訓練の受講をお勧めします。
教育訓練と失業保険(基本手当)の併給はできる?
雇用保険は、失業保険(基本手当)の支給だけではなく、教育訓練給付金を支給して労働者のスキルアップも助けています。
したがって、中には教育訓練でスキルを身に付けながら、生活費は失業保険で賄おうと考える人もいるでしょう。
しかし、残念ながら、失業保険の支給を受けられる期間は、教育訓練給付金が支給されません。