バイク自賠責保険の料金と入り方
バイクを運転するのであれば、当然、事故を起こした時のことを考える必要があります。
自分がどんなに注意していても事故は起こりえますし、ましてや、道路には車・バイク・人だらけです。
事故の際、被害者に対して賠償できなければ被害者も加害者も困ってしまうので、バイクや自動車を運転するときには、法律で保険に加入することが義務付けられています。
それが、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)です。
自賠責保険の目的と賠償の対象
自賠責保険は、被害者の死傷に対して賠償することを目的としており、同時に、加害者の経済的負担を軽減することも目的としています。
したがって、賠償の対象は人身事故による被害者の死亡やケガであって、死傷者のいない物損事故については対象外となります。
物損事故については、任意保険でカバーすることが常識です。
自賠責保険の料金
自賠責保険の料金は、排気量によって異なります。
また、毎年見直され、値上がりしたり、値下がりしたり、据え置かれたりするので、4月1日以降は要チェックです。
ちなみに、2019年4月1日から翌年3月31日までの12ヶ月契約の自賠責保険料は、次のようになっています。
原付・125cc以下 | 7,500円 |
---|---|
125cc超250cc以下 | 8,650円 |
250cc以上 | 8,290円 |
複数年契約にすれば、かなり自賠責保険の料金が安くなります。
自賠責保険の補償内容
自賠責保険は、バイクで死傷させた相手に、次の補償をします。
相手にケガを負わせた場合に、治療費や病院への交通費、仕事を休んだ場合の休業補償、慰謝料などが支払われます。
・神経系統の障害、精神・胸腹部臓器の障害
常時介護(限度額:4,000万円)、随時介護(限度額:4,000万円)
・それ以外の障害1級3,000万円~14級75万円
被害者が死亡した場合は、葬儀代や慰謝料、逸失利益などが支払われます。
自賠責保険に未加入の場合の罰則
自賠責保険は強制加入であり、もしも事故が起きた場合に、被害者・加害者双方を助ける大切な保険です。
そのため、無保険で運転した場合は、厳しい罰則が設けられています。
・1年以下の懲役または50万円以下の罰金
・違反点数6点で、6ヶ月の範囲内の免許停止処分
・30万円以下の罰金
さらに、無保険で事故を起こして相手を死傷させた場合は、加害者が自分で補償額全額を負担しなければなりません。
たとえ任意保険に加入していたとしても、自賠責保険に加入していなければ、自賠責保険の補償部分については自己負担となります。
自賠責保険の入り方!コンビニや郵便局でも加入できる
自賠責保険に加入していないと運転できないので、通常は購入した販売店で加入します。
その後の更新は、自動車と250cc以上のバイクについては、車検の時に更新します。
原付などの250cc以下のバイクも、基本的に販売店で購入した際に加入し、その後も継続して更新することが一般的ですが、しばらく放置していて自賠責保険保険が切れている場合などは、自分で加入しなければなりません。
そんな時、自賠責保険への加入方法で考えられるのは、次の3パターンです。
- ネットで保険会社の自賠責保険に加入
- コンビニで加入 ※250cc以下に限る
- 郵便局で加入 ※250cc以下に限る
コンビニで自賠責保険に加入する場合は、端末で個人情報やバイクの情報を入力し、プリントアウトされた『自動車損害賠償責任保険証明書』を持ってレジへ行き、自賠責保険料を払うだけで完了します。
以前の証明書を持って行くか、ナンバープレートの番号と車台番号を控えてコンビニへ行きましょう。
自賠責保険の払い戻し
自賠責保険が1ヶ月以上残っていれば、廃車手続をして保険会社に申し出ると、残りの期間分を払い戻ししてくれます。
ただし、手間が掛かる割に微々たる金額しか戻ってきません。
バイクを査定に出す時に自賠責保険が長期間残っている場合は、そのことを伝えて査定額アップを目指しましょう。
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