加藤綾子 ブラックペアンの演技高評価!日本臨床薬理学会は猛抗議
加藤綾子さんは、フジテレビアナウンサー時代から人気女子アナランキングの上位にランクインを続け、フリーになってからも変わらず人気です。
しかし、自身がMCを務める番組の視聴率は芳しくなく、『スポーツLIFE HERO'S』も2018年4月1日に終了し、テレビのレギュラーが『ホンマでっか!?TV』だけとなりました。
それもあってか、以前から興味があったという女優業に進出し、『世にも奇妙な物語』の短編ドラマでデビューを果たすと、TBS系列『ブラックペアン』で初の連ドラレギュラー出演を果たしています。
ドラマの中の加藤綾子さんは、高い演技力を見せており、今後も女優としてやって行けそうです。
同じく、アナウンサーから女優に転身した野際陽子さんや八木亜希子さんのように、女優として大成功する可能性もあります。
しかし、『ブラックペアン』で加藤綾子さんが演じる治験コーディネーターが、実際とはかなり違うということで、日本臨床薬理学会から猛抗議を受けました。
その真相に迫ります。
『ブラックペアン』とは?
海堂尊さんは医師ですが、その職業を描いた作家としても人気です。
一番有名な作品は、2005年に出版した『チーム・バチスタの栄光』であり、『第4回 このミステリーがすごい!』で大賞を受賞し、ドラマ・映画化されました。
そして、2007年9月に出版したのが、ドラマ『ブラックペアン』の原作である『ブラックペアン1988』で、この作品は、『第21回 山本周五郎賞』の候補になっています。
ネタバレしない程度に大雑把なあらすじを紹介すると、小説は研修医の成長を描いた内容で、ドラマでは天才外科医による復讐劇や権力争いを描いた内容です。
そもそも、小説とドラマで、主人公が違います。
ちなみに、小説の『ブラックペアン1988』には、2年後を描いた続編の『ブレイズメス1990』も出版されているので、興味のある方は読んでみると良いでしょう。
この『ブレイズメス1990』は、『第32回 吉川英治文学新人賞』の候補になった作品です。
加藤綾子の治験コーディネーター役がありえない
『ブラックペアン』で、加藤綾子さんが演じる役が、治験コーディネーターです。
治験に関わることが多いため、一般的には「治験コーディネーター」と呼ばれることが多いですが、正式名を「臨床研究コ-ディネ-タ-(CRC(Clinical Research Coordinator)」と言います。
新薬開発のための治験において、医師・製薬会社・被験者の調整を行い、被験者の心のケアや相談に乗るという重要な仕事です。
しかし、加藤綾子さん演じる治験コーディネーターは、教授や医師に接待し、被験者や医師に数百万円を渡すなど、問題行動を繰り返しています。
ドラマを観て、信じてしまう人もいるでしょう。
被験者が300万円もらうシーンは、多くの人が真実と思ったはずです。
この描写に対し、日本臨床薬理学会が、「患者さんのために、医療の発展のために真摯に努力しているCRCの心を折り、侮辱するものであったと感じます。」と、Facebookで猛抗議しました。
抗議文は、TBSに届いていることでしょう。
他にも、次の苦情を述べています。
- 製薬企業と契約するCRCは存在しない
- スーツを着てかっこよくこなせる業務ではない
- 負担軽減費300万円の描写に驚愕。一回の来院あたり、7000~8000円
- 医師達に高額な接待を行っていると誤解される
実際に、その職業が存在している以上、あり得ない描写は許されませんね。
日本臨床薬理学会が、怒る気持ちが分かります。
今回、加藤綾子さんは、与えられた役をただ演じただけですが、初連ドラレギュラーとしては苦いデビューとなりました。
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