激レアさん!田村はつゑ 赤字の食堂を経営する理由と場所は?
2018年7月9日放送のテレビ朝日系列『激レアさんを連れてきた。』のゲストは、赤字の食堂を20年以上経営している田村はつゑ(タムラハツヱ)さんです。
飲食店に限らず、商売をするのであれば、利益を求めなければなりません。
そうでなければ、経営する意味はなく、近いうちに倒産します。
しかし、田村はつゑさんは、20年以上に渡り、絶対に赤字になる食堂を経営しているのです。
人柄が良く、損をしても人のために尽している田村はつゑさんの素顔に迫ります。
田村はつゑってどんな人?
田村はつゑさんのプロフィールは、次のとおりです。
【名前】 田村はつゑ(たむらはつゑ)
【生年月日】 1935年
【出身地】 群馬県桐生市
【職業】 『はっちゃんショップ』の経営者
田村はつゑさんは、1935年、機織り機の修理を仕事にする父・留吉さんと機屋で働く母・サラさんの間に生まれました。
貧しいながらも愛情いっぱいに育てられましたが、1938年の渡良瀬川氾濫で家を失い、1941年の太平洋戦争で父親が徴兵され、苦労します。
そして、戦争が終わり、父親は復員しましたが、終戦の翌年2月、今度は母親が病により32歳の若さで亡くなってしまったのです。
可愛がってくれた母親が亡くなってショックを受けている田村はつゑさんをよそに、その年の11月、父親は浮気相手と再婚しました。
当然、田村はつゑさんは継母に懐かず、継母も田村はつゑさんを可愛がらず、その結果、田村はつゑさんは、10歳にして魚屋に奉公に出され、17歳から機織りの仕事をすることに。
しかも、継母は給金の前借りをしていく有様です。
それでも、一度は、学校の先生が奉公先に掛け合ってくれ、学校に行けることになりましたが、赤ちゃんの子守をしながら授業を受けることはできず、学校は諦めました。
そのため、今でもひらがなしか読み書きできません。
学校への通学を諦めたことで、田村はつゑさんは、修学旅行に行くことを夢に見ます。
しかし、その後も、父親が給金の前借りをしていくので、田村はつゑさんが自由に使えるのは月200円のみ。
田村はつゑさんは、このお金で映画を観ることを楽しみにしており、これがきっかけで、田村昇三さんと出会い、1957年、21歳の時に結婚し、3人の子供に恵まれました。
結婚後も、父親と継母はお金を無心に来る有様でしたが、自分の家庭と父親・継母のためにパートを4つ掛け持ちし、自分の服装をバカにされても、修学旅行に行くことを夢にして働き続けます。
やがて、日曜日の結婚式場での仲居の仕事で得たお金を郵便局に積み立てるようになり、15年間で300万円貯めると、育児が落ち着いたこともあり、夫に「原付バイクで日本一周の旅に行きたい」と告げました。
反対する夫でしたが、「どうしてもダメと言うなら、離婚してくれ」と訴える田村はつゑさんを見てその本気さを悟り、夫は退職金100万円を、子供たちと友人も餞別100万円を渡したのです。
こうして、1993年3月、田村はつゑさんは57歳の時、500万円を持って、47都道府県を回ってスタンプをもらうという修学旅行に出かけ、旅先で人の助けを借りながら、104日間で全国を回って帰郷しました。
その後、62歳で長年続けたパートを辞め、「働きたいけど、雇ってくれるところがないかもしれない」との思いから、以前、魚屋でお総菜を調理していた経験を生かし、自宅の物置を改装して総菜屋をオープンします。
そのうち、お客さんからの要望があり、食堂にすると、田村はつゑさんは「はっちゃん」と呼ばれて親しまれ、『はっちゃんショップ』も大人気店となりました。
はっちゃんショップ
田村はつゑさんが経営する『はっちゃんショップ』の場所と情報は、次のとおりです。
店名 | はっちゃんショップ |
---|---|
住所 | 群馬県桐生市相生町2-1024-3 |
電話 | 0277-52-8346 |
営業時間 | 11:30~売切れ次第終了 |
定休日 | 日曜日 |
『はっちゃんショップ』は、毎日、田中はつゑさんが作った日替わり家庭料理約20品が提供される食堂で、時間無制限食べ放題というルールになっています。
ボリュームのみならず、味も美味しいので、県外からも多くのお客さんが訪れる人気店です。
それにもかかわらず、赤字続きなのは、次の理由を見れば明らかでしょう。
- 500円で食べ放題
- おかずの残りが少ない場合は無料
- 小学生以下の子供は無料
開店当初は、「遠いところ、わざわざ食べに来てくれた」との理由で、県外からのお客さんの料金は無料にしていたそうですが、流石に今はやめています。
それでも、凄いですよね。
近所にあったら、毎日行きたいです。
こんな条件で商売しているので、『はっちゃんショップ』は2ヶ月で15万円の赤字を出し続けていますが、その損失は、夫の遺族年金2ヶ月で18万円を充てています。
ここまでして、田中はつゑさんが赤字の食堂を続けている理由は、「奉公先で苦労したこと」「57歳で日本一周した際に、現地の人に助けられたこと」により、人には親切にするべきと考えているからです。
だから、自分が生きている間、値上げはせず、500円で食べ放題を続けて行くことを決心しました。
そんな田中はつゑさんに同調して、今では、差し入れやボランティアによる手伝いもあり、助けられています。
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