関雅行!『燃えろ!!プロ野球』でバントホームランのバグを生み出す
2023年10月16日放送のテレビ朝日系列『激レアさんを連れてきた。』のゲストは、超画期的なファミコン用野球ゲーム『燃えろ!!プロ野球(燃えプロ)』でバントホームランという伝説的なバグを生み出した関雅行(セキマサユキ)さんです。
家庭用ゲーム機やオンラインゲームなど、現在のゲームはかなりのクオリティーになっていますが、その礎のひとつが1983年7月15日に発売されたファミコン(ファミリーコンピュータ)であることは間違いありません。
昭和時代の子供たちの多くがファミコンで遊び、世界にも広がる人気となり、『スーパーマリオブラザーズ』や『ドラクエ(ドラゴンクエスト)』、『FF(ファイナルファンタジー)』など、今でもシリーズが続く人気ゲームがたくさん誕生しました。
それら人気ゲームの中のひとつである『燃えろ!!プロ野球』を開発指揮したのが関雅行さんであり、関雅行さんの一言によりバントホームランというとんでもないバグが生まれたのです。
関雅行さんの素顔と『燃えろ!!プロ野球』でバントホームランのバグが誕生した経緯に迫ります。
関雅行ってどんな人?
関雅行さんのプロフィールは、次のとおりです。
【名前】 関雅行(せきまさゆき)
【生年月日】 1948年
【出身地】 東京都
【趣味・特技】 ゲーム開発
【高校】 ※非公表
【職業】 ゲーム開発者
関雅行さんは、ゲーム会社『ジャレコ』に入社してゲーム開発者として活躍し、『燃えろ!!プロ野球』をプロデュースしました。
その直後に独立し、1988年にゲーム会社『ヘクト』を設立、2002年に倒産します。
今までに携わったゲームは、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、プレイステーションで60タイトル以上とのこと。
現在(2023年8月時点)で74歳ですが、ゲーム開発者として活躍中です。
『燃えろ!!プロ野球』でバントホームランのバグが誕生した経緯
1980年代後半、ゲーム会社『ジャレコ』でプロダクトマネジャーを務めていた関雅行さんは、野球好きということもあり、ファミコン用野球ゲームの開発を指揮していました。
しかし、ナムコが『プロ野球ファミリースタジアム』を先に販売し、そのあまりの凄さに自社の野球ゲーム開発をストップさせます。
それでも野球ゲームを開発したいという気持ちは変わりませんでしたが、流石に同じ路線では勝てないと判断し、今までなかった野球中継を観ているようなピッチャー後方からの視点でゲーム開発して1987年6月26日に『燃えろ!!プロ野球』を発売しました。
すると、そのリアルさがウケて158万本販売というとんでもない大ヒット野球ゲームになったのです。
そんな『燃えろ!!プロ野球』ですが、「許可を得ずに選手名を実名使用している」「生産が追い付かず、『妖怪倶楽部』のカセットを流用したため、赤色と黒色の2色のカセットが存在する」「リアルさにこだわり過ぎて時間がかかり過ぎる」など、問題がいっぱい。
その中でも大問題なのがバントホームランで、特定選手を使用してバントすると、振らずに出しているだけのバットに当たっただけでホームランになってしまいます。
特に凄いのは、ホーナー選手です。
ホーナー選手は、大リーグで活躍して1987年に来日したヤクルトスワローズの助っ人外国人のボブ・ホーナーがモデルで、ヤクルトの大ファンである関雅行さんが部下にミート指数とパワー指数を上げるように指示したことでバントホームランのバグが生まれ、クソゲーと呼ばれるようになってしまいました。
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