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激レアさん!安彦考真 年俸120円の現役Jリーガー、経歴と所属チーム


サッカー

2020年7月18日放送のテレビ朝日系列『激レアさんを連れてきた。』のゲストは、年俸120円の現役Jリーガーである安彦考真(アビコタカマサ)さんです。

「えっ、年俸120円!?間違いじゃないの?」と思った方は多いことでしょう。

サッカー日本代表でスペインのマジョルカに所属している久保建英選手が大活躍していますが、世界的レベルのサッカー選手の年俸は数千万円~数十億円で、Jリーガーの平均年俸でもJ1は約3,500万円、J2でも400~500万円、J3は月十数万円とされています。

しかし、安彦考真さんの年棒はそれらを遥かに下回る120円なのです。

この金額は間違いではありません。

お金ではなく夢を追い続けプロサッカー選手となった安彦考真さんの素顔や経歴に迫ります。

安彦考真ってどんな人?

安彦考真さんのプロフィールは、次のとおりです。

【名前】 安彦考真(あびこたかまさ)

【生年月日】 1978年2月1日

【出身地】 神奈川県相模原市

【血液型】 ※非公表

【身長】 175cm

【体重】 74kg

【趣味・特技】 サッカー

【高校】 神奈川県立新磯高等学校卒業

【職業】 プロサッカー選手

【所属チーム】 J3『横浜スポーツ&カルチャークラブ』

安彦考真さんは、年俸120円の現役Jリーガーで、J3の『横浜スポーツ&カルチャークラブ』に所属しています。

ポジションはFW(フォワード)です。

40歳でプロサッカー選手になり、2020年3月の開幕戦に出場してJリーグ最年長デビューを果たしました。

ちなみに、それまでのJリーグ最年長デビュー記録は、ジーコさんが1993年にJ1鹿島アントラーズで作った40歳2カ月13日でしたが、現在は、安彦考真さんの41歳1ヶ月9日です。

安彦考真が年俸120円の現役Jリーガーになった経緯

神奈川県で生まれ育った安彦考真さんは、幼稚園の時にサッカーを始めると、小学校・中学校でもサッカーを続け、高校はサッカー強豪校である麻布大学附属渕野辺高校(現・麻布大学附属高等学校)を志望しました。

麻布大学附属渕野辺高校のサッカーテストに合格し、後は学力で推薦の条件をパスだけでしたが、偏差値が低かったので不合格となります。

そこで、尊敬する三浦知良さんのようにサッカーの本場であるブラジルに留学することを考えてパンフレットを取り寄せましたが、親に反対されてブラジル留学は叶いません。

仕方なく、サッカー弱小校である神奈川県立新磯高校に進学せざるを得ませんでした。

高校入学後、しばらくブラジル留学のことを考えないようにしていましたが、ブラジル留学した友達に話を聞いている内に再びブラジルに行きたくなり、親を説得して自分でお金を貯めて行く許可を得ます。

それから新聞配達のアルバイトをして30万円貯めると、1ヶ月間の予定でブラジル留学し、結局、3ヶ月間ブラジルにいました。

帰国後は、なんとか高校卒業を果たしましたが、大学の入試に不合格となったので、アルバイトしながら高校でサッカー指導をする生活を2年続けます。

そして、再びブラジルへ行き、プロサッカー選手を目指したのです。

その後、ブラジルでU-12に指導者をし、ビザの関係で帰国すると、ジーコさんの兄であるエドゥーさんの選手兼コーチ兼通訳となりました。

それでもプロサッカー選手の夢を諦めきれず、清水エスパルスとサガン鳥栖の入団テストを受けましたが、自信満々で受けたものの、対戦相手の高校生にあっさり競り負ける有様で、結果は不合格です。

これで自信がなくなった安彦考真さんは、プロサッカー選手になることを諦めると、大宮アルディージャの通訳を3年間務め、北澤豪さんのサッカースクールの立ち上げと個人事務所のマネジメントに7年間携わり、合計約10年間に渡りサッカープレイヤーから遠ざかりました。

この時点で30歳を超えていた安彦考真さんですが、体を鍛えようと高級スポーツジムに行った際に、そこで筋肉を褒められたことに気を良くして、数時間のうちに会社を辞め、再びスポーツジムに戻り、「Jリーガーにしてください!」とお願いしたのです。

当時、年収1,000万円で、恵比寿の高級住宅街に住んでいましたが、それをすべて捨てたことから、安彦考真さんがどれだけプロサッカー選手になりたかったか分かるでしょう。

リップサービスだったのに、大事になって困惑したスポーツジムでしたが、会議の結果、安彦考真さんの指導を受けることを決め、それから厳しいトレーニングが始まりました。

約10年間、全く運動していなかった安彦考真さんですが、驚くことに2ヶ月間で20代の選手と同じ運動能力になると、草サッカーチームに強引に参加することを繰り返します。

気になる生活費ですが、年収1,000万円でもすべて使って蓄えはなかったので、親からお小遣いをもらっていたそうです。

さらに、『中央高等学院中央アートアカデミー高等部』に『biomサッカーコース』を作りましたが、ここに入学してきた中学3年間不登校だった生徒に出会ったことで大きく運命が動き出しました。

この生徒からクラウドファンディングの存在を聞いた安彦考真さんは、クラウドファンディングで練習等の資金を募ると、2018年1月から水戸ホーリーホック練習生になることができ、2018年3月31日に「月給1円で10ヶ月間」のプロ契約を結ぶことに成功したのです。

年俸の10円は、公衆電話から親にプロサッカー選手になれたことを報告することに使い、電話の向こうで両親は泣いて喜んでいたとのこと。

残念ながら、水戸ホーリーホックで公式戦出場を果たすことはできませんでしたが、2019年に『Y.S.C.C.横浜』に年棒120円で完全移籍し、2019年3月10日に行われた開幕節・ガイナーレ鳥取戦でJリーグ最年長初出場記録を樹立しました。

この年俸120円は、タマゴサンドを購入することに使ったそうです。

そんな安彦考真さんですが、2020年で引退を公表しており、必ずゴールすることを決意しています。


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