10年以内になくなる可能性の高い職業
職業を選ぶときに、「自分がなりたい職業」「興味がある仕事」「給料が高い仕事」「ガテン系の仕事」「事務系の仕事」など、普通は自分の希望を条件にするでしょう。
これは当たり前なのですが、今後は、「ずっと存在し続けるか否か」という条件も加えて職業を選ばないと、近い将来にその職業自体がなくなり転職しなければならなくなります。
それは、インターネットの普及やロボット・AIによる効率化など、さまざまな変化によって、その分野の労働者が必要なくなるために生じるのですが、その職業に近い仕事もなくなる可能性が高いので、全く関係のない職業に変わらなければならなくなるリスクがあるのです。
今までのスキル・経験を生かせない職業への転職は辛すぎるので、そうならないように、あらかじめなくならない職業を選ぶことも必要になってくるでしょう。
海外の情報サイトで、「今後10年以内になくなる可能性が高い職業」として、次の職業が紹介されていましたが、今後はさらにこういった消えていく職業も増えそうです。
(1)タクシー・バス・トラックの運転手
日本の自動車メーカーのみならず、海外の自動車メーカも自動運転の車を競って作っており、アメリカのインターネット検索エンジン会社グーグルもこの分野に参入していることは有名です。
今はまだ完全に自動とはいきませんが、それでも試験運転では問題なく走るレベルであり、近い将来に自動運転の車が販売される見通しです。
そうなれば、タクシーやバス、トラックなどの運転手という職業はなくなるでしょう。
(2)農業
日本の農業は高齢化と継ぐ人がいないことが問題になっていますが、アメリカはテクノロジーの進歩により農業従事者の数が減っています。
現在は、多くの野菜や果物が1年中食べられるようになっており、「季節の野菜・果物」「旬の食材」といった言葉も薄れつつある状態です。
室内栽培で効率よく、そして安価に生産できるようになれば、農業という職業に携わる人は少なくなるでしょう。
(3)郵便局員
昔は郵便局員が配達物をひとつひとつ確認して仕分けしていましたが、今は自動化されて簡単に仕分けられるようになっています。
元々、強力な配達業者も多いので、郵便局員という職業に必要な人数が減るのは当然です。
(4)放送局員
昭和の頃と比べると、今のテレビの視聴率はかなり低くなっています。
その要因として挙げられるのが、インターネットの普及によって娯楽の幅が広がったことが大きいとされていますが、今後もテレビやラジオの巻き返しは難しいでしょう。
仕事がなくなれば労働者も削減しなければならないので、放送局員という職業もなくなっていくとみられています。
(5)宝石職人
アメリカでは宝石業界に携わる人が少なくなり、その分を海外の人件費が低い国に回されています。
日本では高価な宝石は採れないので、海外から加工された宝石が入るようになり、結果、宝石職人という職業がなくなる可能性があるでしょう。
(6)漁師
昔は経験や勘を頼りに漁をしていましたし、今もそういった漁師はいます。
しかし、魚群探知機をはじめとしたテクノロジーの進歩により、少ない人数で効率的に漁業を営むことができるようになり、将来的には漁師という職業自体もなくなるとみられています。
(7)印刷業者、出版者
インターネットの普及と新聞や書籍のデジタル化により、スマホ、タブレット、パソコンで購読できるようになりました。
実際に、新聞を読む人の数は年々下がっており、そのうち、インターネットで新聞や書籍を読むことが基本となるでしょう。
したがって、印刷業者、出版者という職業も近い将来なくなる可能性が高いです。
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