失業保険を増やす方法・条件はハローワークでの職業訓練
ハローワーク(公共職業安定所)では、失業保険(基本手当)の受給手続きや仕事の紹介のほかに、職業訓練の案内・申し込みも行っています。
職業訓練でスキルを身に付けることにより、「再就職の促進」「未経験の仕事への応募を可能にする」「仕事の幅を広げる」「資格を取得する」などが可能です。
しかも、この職業訓練を受けることで、失業保険を増やすことにつながるメリットもあるのです。
職業訓練の種類も、パソコン系・介護系・医療系・美容系・デザイン系・建設系など様々で、各地域によってその種類は異なりますが、ほとんどの方は満足できる内容だと思います。
ハローワークで職業訓練すると勘違いされている方もいますが、あくまでも紹介・申し込みのみで、実際の職業訓練が行われる場所は、行政が設けた職業訓練校や委託されている民間の企業です。
例えば、グラフィック、Webデザイン、CADといったパソコンの職業訓練は、身近に普通にあるパソコンスクールで行われます。
なお、一口に「職業訓練」と言っても、失業保険受給中の方が受ける『公共職業訓練』と、失業保険をもらえない人やもらい終えた人が受ける『求職者支援訓練』の2つがあるので注意してください。
公共職業訓練とは?
公共職業訓練とは、失業保険受給中の方が受講する職業訓練であり、無料で受講できますが、テキスト代等は自己負担となります。
公共職業訓練を受けることにより、給付制限が解除されて失業保険をすぐに受給でき、さらに、受講中と受講後しばらくの間、失業保険を継続してもらえます。
つまり、公共職業訓練受講で、失業保険が増えるのです。
これを訓練延長給付と言いますが、さらに、技能習得手当として、受講手当と条件を満たせば通所手当も受給できます。
その地域ごとに行われている職業訓練の種類が多少異なるので、ハローワークに行って、置いてあるパンフレットをもらってくると良いでしょう。
わからなければ、ハローワークの職員にお尋ねください。
求職者支援訓練とは?
求職者支援訓練とは、失業保険をもらえない方やすでにもらい終えた方を対象とした職業訓練であり、無料で受講できますが、テキスト代等は自己負担となります。
不況で再就職できず、失業期間が長期化するのを防ぐために、2011年(平成23年)10月から開始された制度です。
求職者支援訓練は、公共職業訓練と違って失業保険はもらえません。
したがって、無収入での受講となってしまいますが、収入条件等を満たせば、月10万円の職業訓練受講給付金、通所手当、寄宿手当(月額10,700円)が支給されます。
求職者支援訓練をご希望の方は、ハローワークに置いてあるパンフレットを参考にするとともに、職員の方に相談すると良いでしょう。
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