バイク保険の対人賠償保険とは?
バイクや自動車を運転していて他人を死傷させた場合に、その被害者に賠償金として支払われるのが対人賠償保険です。
補償内容については自賠責保険と同じですが、それではカバーしきれない賠償金が発生した場合に、その超えた部分を補ってくれます。
バイクを乗るうえで絶対に加入しなければならないと言って過言ではない、この対人賠償保険について詳しく説明いたします。
なぜ、自賠責保険だけではダメなのか?
加入を義務付けられている自賠責保険の補償額は、次のように定められています。
- ケガ 限度額120万円
- 障害 限度額75万~3,000万円
- 介護 限度額4,000万円
- 死亡 3,000万円
金額だけ見ると高額で、自賠責保険だけで十分足りると思ってしまいます。
しかし、実際には、死亡させたり重度の後遺症を伴う状態にすると、億単位の賠償金になることもあるのです。
この賠償金の額は、裁判で決定されるため逃れることはできません。
バイクを運転中、自分の責任によって相手を死傷させてしまったと想像するとお分かりいただけると思いますが、自賠責保険の補償額だけでは補えず、ただただ絶望するだけです。
でも、対人賠償保険に加入していれば、自賠責保険だけではカバーしきれない賠償額を補ってくれるので安心です。
もしもの事を考えて、必ず限度額無制限で対人賠償保険に加入しましょう。
対人賠償保険の賠償額計算例
(例)事故で相手にケガをさせ、損害200万円、過失割合(自分8:相手2)の場合
自分の過失が8割なので、損害の8割を算出します。これが賠償額となります。
200万円 × 0.8 = 160万円
さらに、自賠責保険の補償限度額120万円を引きます。
160万円 – 120万円 = 40万円
対人賠償保険に加入している場合、この40万円が保険金として被害者に支払われます。
対人賠償保険を受けられるのは誰?
記名被保険者本人は対人賠償保険を受けられません。
他にも対象外の方がいるので、その点について説明いたします。
対象外の人 ※保険会社によって多少異なります
- 記名被保険者(保険証券に記名されている人のこと)
- 記名被保険者の配偶者・未婚の子・同居の親族
- 記名被保険者の承諾を得て運転・管理している者
- 記名被保険者の使用人
対象者(対人賠償保険を受けられる人)
- 自動車やバイクに乗っている相手
- 歩行者
- 後部座席に乗っている他人
記名被保険者が運転、後部座席に友人が乗っている時に単独事故を起こして死傷した場合は、記名被保険者は対象外、友人は対象となります。
友人が運転、後部座席に記名被保険者が乗っている時に単独事故を起こして死傷した場合は、どちらも対象外となります。
関連記事
アクサダイレクトのバイク保険について詳しく説明いたします。どんなサービス内容に...
自動車教習所でバイクに乗る際の格好ついてご紹介します。教習所によって、レンタル...
バイクの免許を取得する場合、年齢や視力・聴力などの条件を満たさなければなりませ...
原付や125cc以下のバイクの場合、自動車保険にファミリーバイク特約を付けるこ...
「もらい事故」にあった時は保険会社が示談交渉できないため、弁護士費用等補償特約...